世界で男女平等を実現しようという動きがあり、女性の社会進出が活発になっています。
その一方で、結婚や出産などで女性のライフステージが変化し、社会から離れてしまうと、元の職場に復帰することが難しいという現状があります。
そういった主婦が起業することで、自分のライフステージに合った働き方を追求することができます。
当記事では、主婦の起業が成功する3つの法則や実際の成功例をご紹介します。
主婦の起業とは?
前述した通り、社会から一度離れて主婦となってから再び社会に出ようとすると、大きな労力が伴います。
働く意欲のある女性の中には、そういったライフステージの変化を障壁に感じる人も多いのではないでしょうか?
しかし、主婦だとしても起業をすることで、隙間時間を利用した仕事ができ、家計を楽にしながら社会進出をすることが可能なのです。
実際にそういった女性は増えています。
下図は、女性社長の比率の推移を表したグラフで、女性全体で見るとその比率は2倍弱も増加しているということが分かります。
起業と聞くとハードルが高いように感じてしまいますが、成功する3つの法則をしっかり押さえていれば、主婦業をしつつ、自宅で始められるような起業アイデアを成功させることができます。
主婦起業を成功させるための3つの法則
起業に成功した主婦の多くに、共通して見られる3つの法則があります。
①意志とビジョンを明確にする
主婦が起業しようとすると、一から事業環境を整える必要があります。
強い意志と明確なビジョンを持って、事業に取り組むことが重要です。
ソフトバンクグループの孫正義氏は、事業を推進するには「誰がなんと言おうと、一直線に志に向って進むことが大切だ」と述べています。
②周囲の協力を得る
主婦が起業するには、まずは同居家族や周囲の友人・知人の理解と協力が必要です。
また、副業から始める場合には、職場の上司や同僚の理解と応援が必要になります。
女性起業家の35%が、起業時に同じような立場の人と交流の場を求めていることを見ても、周囲に相談しながら情報共有をし、協力を得ることはとても重要だということが分かります。
③行動力を持ち、事業企画を練る
主婦起業すると決意したら、あとは行動力あるのみです。
まずは行動し、あとは「走りながら考える」と潔く考えることが大切です。
そうして、実際に動いて試行錯誤をしながら、「社会や顧客に受け入れられるためにどうしたらいいか」ということを常に考え、商品やサービスなどの事業企画、アイデアを探し続けましょう。
実際に始めてみなければ、何が成功するかは分かりません。
そのため、どれだけ起業に挑戦できるかが成功する鍵となります。
自分の身近にある不便なことを解消する方法を考えるなどして、常にアンテナを張り巡らせ、起業アイデアに繋げることが大切なのです。
お勧めのアイデア一覧
主婦起業では、これまで培った知識や経験、人脈、趣味などを活かすと成功に繋がりやすくなります。
中でもお勧めのアイデアをいくつかご紹介します。
1.物販
まず、主婦の副業としては物販事業が鉄板といえます。
物販とは、商品を安く仕入れ、高く売る仕事です。
現在では、メルカリやヤフオクなど、資金も不要で容易に利用できる大手サイトがあります。
家にある不用品などを出品することで、手軽に収益を生むことができます。
時間や場所が限られている主婦にとって、リスクなしで気軽に始められるビジネスと言えます。
2.ウェブデザイン
クライアントの望むWebサイトのデザインを製作する仕事です。
使い勝手が良く、サイトの魅力が広く伝わるデザインを構築していく必要があります。
特別な資格は必要ありませんが、HTMLやCSS関連の基礎知識や最低限のスキルが求められます。
実務経験があれば、その経験を活かして起業することも可能ですし、クラウドワークスやランサーズなどで仕事の募集を多く見つけることができます。
また、デザイナーの専門サイトとして「MOREWORKS」などもあります。
3.ライティングや翻訳、内職系
自身のスキルを活かして、ライティングや翻訳、また内職系の単純作業を行うことで、安全かつ確実に収益を生むことができます。
これも、時間や場所が限られている主婦に適した分野です。
大手のクラウドソーシングサービスで、仕事を容易に見つけることができるので、確認してみることをお勧めします。
しかし、作業単価は低く見積もられることが一般的なので、収益性が高くないというデメリットもあります。
4.ハンドメイド作家
趣味で製作したハンドメイド作品を出品して収益化するというアイデアです。
コツコツとした手作業やミシン操作などに得意な主婦に適した分野です。
売れっ子作家だと、月150万円以上稼ぐことが可能だと言われています。
小物やアクセサリー系は、パーツが小さく、製作や梱包にも場所を取らないので特に人気です。
ハンドメイド作家を募集しているサイトとして、「トト路地」「Queue de cle(クーデクレ)」「cafe Schuhe」「fechule(フェチュレ)」「Harry*s(ハリーズ)」など多数ありますので、チェックしてみましょう。
5.家事代行・ベビーシッター
主婦としての経験を活かし、依頼者の家事を代行したり、幼児を預かってベビーシッターをするという起業アイデアです。
自分ひとりで行うだけではなく、主婦仲間を誘って起業し、事業を拡大することも可能です。
多くのマッチングサイトがあり、家事代行は「家事代行ひろば」「タカスジ」「CaSy(カジー)」など、ベビーシッターは「キッズライン」「imom(アイマム)」「保育ママ.com」などで気軽に始めることができます。
主婦起業の成功例
実際に主婦として起業し、成功している事例をいくつかご紹介します。
アイエフラッシュ(南まゆ子氏)
大学卒業後、24歳で結婚し専業主婦となった後、美容サロンに通っていた経験を活かして自宅で美容サロンの経営を始めた方です。
2010年には現在の会社を登記して、美容サロンを21店舗まで拡大しています。
また、美容だけでなく、こども起業塾も開講しています。
日本おひるねアート協会(青木水理氏)
トリマーとして働いていた青木氏は、長女の出産を機に保育士資格を取得し、長男が生まれた後は、ベビー向けの教室講師として活動しました。
ベビーに背景や小物をつけて写真を撮る「おひるねアート」を趣味で撮り始め、それが多くの主婦に人気となり、写真集を出版しました。
その後、おひるねアート専門スタジオを開設し、活動しています。
まとめ
ジェンダーフリーを実現するには、未だ課題が残る社会ですが、女性が活躍する機会も急増しています。
この記事を参考にして、働く女性となることを諦めず、自分なりの働き方を模索して頂けたらと思います。